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アルミ溶接は難しい?初心者がDIYで修理するときの注意点10選!

2024.02.25

金属加工の中でも難しいといわれるアルミ溶接。そこで今回はアルミ溶接が難しい理由と、初心者がDIYでアルミを修理する方法の注意点をご紹介します。またアルミ溶接の資格の必要性やDIYで行うアルミ加工の強度についても解説するので、金属加工に興味がある方は必見です!

  1. 【アルミ溶接が難しい理由とは?】①溶接方法が特殊だから
  2. 【アルミ溶接が難しい理由とは?】②アルミは酸化するから
  3. 【アルミ溶接が難しい理由とは?】③アルミは融点が低いから
  4. 【アルミ溶接が難しい理由とは?】④専門知識が求められる
  5. 【アルミ溶接に資格は必要?】アルミ溶接の資格とは?
  6. 【アルミ溶接に資格は必要?】DIYであれば必要無し!
  7. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】①溶接面はきれいに!
  8. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】②スピーディーに行う!
  9. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】③火花の飛び散りに注意!
  10. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】④見た目にこだわらない!
  11. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】⑤土台は耐火性に!
  12. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】⑥いきなり冷やさない!
  13. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】⑦薄いアルミ板は要注意!
  14. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】⑧強度は事前に確認!
  15. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】⑨ケガには要注意!
  16. 【DIYでアルミ溶接・修理するときの注意点】⑩自己責任で!
  17. 《まとめ》
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金属を繋ぎ合わせるなど金属加工ではポピュラーな溶接ですが、材料がアルミになると格段に難しいと言われています。その理由の一つとして、電気やガスを用いた溶接方法がアルミには不向きであることが関係しています。
アルミ溶接の方法は、TIG溶接が一般的です。TIG溶接とは簡単にまとめるとタングステン棒に電流を流し、その際に発生する熱で材料を溶かし接合させる方法になります。
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TIG溶接は作業のスピードやガスの扱い、溶接トーチと材料の距離など細かく注意しなければいけない点があります。そのため他の溶接方法よりも難しいと言われているのです。
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アルミは空気中の酸素にふれるだけで、表面に酸化による膜を形成します。通常は酸化した膜に害はありませんが、アルミ溶接になると酸化した膜により高温でなければ溶かせないというデメリットに変化します。
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非常に高い温度でアルミ溶接を行えば解決するのでは?と考えることもできますが、アルミ表面の酸化した膜のみ融点が高いのであって、アルミそのものは融点が低いという矛盾が生じます。そのためアルミを酸化させないように、不活性ガスを使用する方法がアルミ溶接では一般的です。
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先ほどアルミが酸化する理由でも解説しましたが、アルミの融点は約600度と他の金属と比較しても非常に低い温度となっています。そのため熱を加え続けると、アルミの材料が変形してしまったり溶け落ちる原因にもなります。
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アルミは熱を伝えるスピードが速いため、溶接の熱が周囲にどんどん伝わっていきます。アルミ溶接では熱を周囲に伝えないためにも素早い作業が求められるため、難しいと言われているのです。
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TIG溶接の難しさは先ほど説明しましたが、使用する機材だけではなく不活性ガスの併用など様々な専門知識が必要になります。アルミの物理的性質を理解することはもちろん、アルミ溶接で起こりやすい問題点まで把握しなければいけないのです。
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高度な溶接機器を使ったアルミ溶接はDIYで行う金属加工の分野を超えていることもあり、初心者が気軽に行えるほど容易ではありません。そのためDIYではアルミ溶接よりも、もっと簡単に行える修理方法を取り入れると良いでしょう。

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軽くて丈夫なアルミフレームもDIYで塗装することができます。修理と合わせて、オリジナルのアルミ塗装に挑戦してみましょう。
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近年ではアルミ部品を使用した自動車やバイクが多く出回っていることもあり、アルミ溶接の資格が注目されています。主に自動車関連企業への就職で有利になる資格だと言われていますが、その他にもアルミ溶接は難易度が高く需要も増えているので、資格を取得していると活躍できる場は今後さらに増えるでしょう。
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アルミ溶接の資格は国家資格ではありません。「一般社団法人 軽金属溶接協会」が認定する資格になります。受験資格は級によって1~3か月以上のアルミ溶接技能を習得した者となっているので、独学では難しいでしょう。基本級は技術講習を修了すると受験資格が与えられるので、講習に参加すれば誰でも受験が可能です。
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資格取得後も3年に一度、実技試験に合格し資格を更新する必要があります。そのためアルミ溶接の資格を取得したあとも、定期的にアルミ溶接を行う環境でなければ資格を持ち続けることは難しいでしょう。
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アルミ溶接は資格が無ければできないのでしょうか?厳密には資格を取る必要は無く、誰でも溶接を行うことができます。ですが業務の一環としてアルミ溶接を行うのであれば、届け出が必要なケースや安全管理の講習への参加が義務付けられるケースもあります。
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基本的にDIYでアルミ溶接を行う場合には資格は必要ありません。個人の自由でアルミ溶接を行うことができます。最近ではロウ付けのアルミ溶接が簡単に行えるアルミ棒も販売されているので、DIYで行う修理であれば高価な機器を必要としないロウ付けから始めると良いでしょう。

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就活のために資格を習得する方も多いのでは?就活で役立つ情報をまとめた記事を参考に、資格取得のスケジュールを検討しましょう。
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アルミは溶接面が少しでも汚れていると、きれいに溶接ができなくなってしまいます。そのため事前に溶接面はきれいにしておきましょう。
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見落としてしまいがちなのが、手の皮脂汚れ。何度も手で触っていると皮脂がついてしまうので、できるだけ溶接面は触らないようにしましょう。目に見えにくい皮脂汚れは食器用の中性洗剤で水洗いすると、簡単に取り除くことができます。洗剤がアルミに残らないように、すすぎはしっかり行いましょう。
金属には静電気でほこりも集まりやすいので、きれいにした後はすぐに溶接に取り掛かりましょう。水洗いをした場合は、しっかり水分を拭き取ってから作業を行ってください。
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アルミ溶接はゆっくり丁寧に作業を行っていると、熱が周囲に伝わりアルミが変形してしまうことも…難しいアルミ溶接であっても、手早く作業を行いましょう。
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作業で必要な道具は、事前にしっかり準備しておきましょう。途中で探すとなれば余計な手間と時間がかかってしまうので、スピーディーさが求められるアルミ溶接では事前準備も大切なポイントになります。
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DIYのアルミ溶接ではTIG溶接・ロウ付け等の方法がありますが、どちらも火花の飛び散りには十分に注意してください。作業中は小さな火花が飛び散っても気づかないことも多いので、燃えやすいものは作業場から移動させておきましょう。
小さい火花であっても、衣類に燃え移る可能性もあります。起毛素材や化繊素材は火が広がりやすいので、作業の際は着ないようにしましょう。静電気が発生しやすいフリースやセーターも避けてください。
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飛んだ火花が顔や目に当たると、火傷に繋がります。耐火性のゴーグルやマスクで覆う方法がおすすめです。ゴーグルは汗で曇らないものを選びましょう。
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DIYで行うアルミ溶接では、プロのような仕上がりは期待できません。あくまでも修理が目的なので、見た目にはこだわらないようにしましょう。
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初心者が行うアルミ溶接では、修理した部分に厚みが出てしまうことも多いです。厚みは強度アップには関係ありませんが、強度が不足することもありません。そのままでも問題ありませんが、気になる場合は紙やすりで研磨し調整しましょう。あまり薄くしてしまうと強度が落ちるので、適度な厚みは残してください。
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材料を高温に熱するアルミ溶接は、土台も耐火性にしなければなりません。コンクリートでも焼け焦げた跡が残ってしまうので、アルミ溶接用の土台を用意しましょう。
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土台でおすすめしたいのは、耐熱性に優れたレンガです。ホームセンターでも比較的安価で購入できるので、DIYの道具にもぴったり!レンガは熱には強いですが強度は劣るので、取り扱いには注意しましょう。
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溶接後はアルミが非常に熱くなっているため、すぐに強度を確かめることはできません。アルミが冷める時間を短くするために、溶接した部分に水をかける等、いきなりアルミを冷やす行為は行わないでください。
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アルミは急激な温度変化でひび割れてしまうこともあるので、いきなり冷やしてしまうと強度が落ちます。目に見えない部分でひび割れができると、すぐに接合部が外れてしまいます。再度修理が必要になってしまうケースも考えられるため、冷却時間は長めに取りましょう。
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薄いアルミ板はすぐに温度が高くなってしまうため、溶け落ちる失敗が多くなります。溶け落ちる場合は一気に穴が広がってしまうため、その後に修理をすることも難しいです。温度が低すぎても溶接が上手くできないため、初心者は練習してコツを掴んでから本番に挑みましょう。
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薄いアルミ板を繋げるアルミ溶接は、一番難しいと言われています。温度管理が難しいだけではなく、スムーズな作業や一定の力加減も要求されるためです。平面のアルミ板をDIYできれいに繋げる方法は難しいので、アルミ溶接に慣れてから挑戦するようにしましょう。
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アルミ溶接を行った部分は、施術者の技術レベルによって強度も異なります。大きな力が加わる部分であれば、修理後にしっかり強度を確認しておきましょう。目視でひび割れや歪みのチェックを行い、必要に応じて強度のチェックを行います。
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厚みのあるアルミ材料であれば、ハンマーで軽く叩いて溶接部分の強度を確認します。溶接した場所は、上下の力よりも左右の力に弱いと考えられているため、引っ張って強度をチェックする方法もおすすめです。穴の修理を行った場合は、アルミが冷えてから水を入れて漏れのチェックを行いましょう。
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アルミ溶接で一番注意しなければいけないのは、ケガです。溶接方法によって注意しなければいけない部分が異なるので、事前にしっかり安全面を確保する方法を考えておきましょう。
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自宅でも使用できる溶接機器は電流が流れるため、感電にも注意しなければいけません。家庭用のコンセントでは電圧が不足する溶接機器もあるため、購入前に確認しておきましょう。感電を予防する方法は、溶接機器の取り扱いには最善の注意を払い、手袋や靴は電気の通しにくいものを選ぶことです。
アルミ溶接は難しいため、作業に集中していると体の一部が金属に触れてしまう事故もあります。感電や火傷の危険もあるので、作業中は金属に触らないように注意しましょう。
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溶接中は強い光が発せられるため、目はゴーグル等でしっかり保護しましょう。目に刺激が感じられたときは作業を中断し、目を休ませてください。
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DIYで行うアルミ溶接は、全て自己責任になります。DIYの修理は低予算で時間を気にせず行えることがメリットですが、アルミの変形や溶け落ちは修繕が難しいため、状況によっては部品交換など余計な手間やお金が掛かってしまうことも…
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自動車部品の修理をDIYで行うと、その後メーカーの保障が受けられなくなるケースもあります。特に自動車の部品は強度も求められるので、DIYで修理をしても大丈夫な部品かどうか事前にしっかり確認しましょう。
アルミ溶接は安全面にも十分な配慮が求められるため、周囲に人がいないか確認してから作業を始めましょう。人に怪我をさせてしまう恐れのある場所や、燃えやすいものが多い場所ではアルミ溶接を行わないでください。

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アルミ溶接が難しい理由と、初心者がDIYで修理するときの注意点をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?DIYで行う修理では、注意点に気をつけながらアルミ溶接を行いましょう。