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健康(E)

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メンタルヘルスとは?厚生労働省や医学的な定義とは?職場で精神を病まないために

2024.02.25

最近よく耳にするメンタルヘルスとは、成果主義の導入やリストラ、さらには経済の悪化など、職場を取り巻く環境が大きく変化したことからクローズアップされてきた言葉です。そこで、メンタルヘルスとは何か?また、職場で精神を病まないためには何をすべきかを解説します。

  1. メンタルヘルスとは?
  2. 厚生労働省のメンタルヘルスの基本的な考え方
  3. メンタルヘルスに不調をきたす人の増加
  4. 厚生労働省が示した4つのメンタルヘルス対策
  5. 厚生労働省が示したストレスチェック制度
  6. メンタル不調はだれでもかかる病気です
  7. メンタルヘルスとは回復できる病気です
  8. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★初期サインに気づく
  9. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★まずは家族と相談する
  10. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★自分だけの時間を持つ
  11. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★ストレスの原因と向き合う
  12. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★ストレスの原因から遠ざかる
  13. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★元気に振る舞う
  14. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★社外の友人と会う
  15. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★自分の個性を認める
  16. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★打ち込めるものを持つ
  17. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★ポジティブ日記
  18. メンタルヘルスとは?職場で精神を病まない対処法★仕事の優先順位を決める
  19. まとめ
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メンタルヘルスとは「心の健康」のことをいいます。メンタルヘルスは精神疾患を患っている特定の人の問題だけではありません。健康な心であるためには、前向きな気持ちを持ち続け、生き生きとした生活を送れることが大切です。
引用: https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-48-f4/heartsplint/folder/3098/58/5864558/img_0?1314200604
引用: http://www.mhlw.go.jp/common/images/base/header_logo_mhlw.png
厚生労働省は、平成18年に示された「労働者の心の健康の保持増進のための指針」の中で、「職場に存在するメンタルヘルス要因は、労働者自身の力だけでは取り除くことができないものもあることから、労働者の心の健康づくりを推進していくためには、事業者によるメンタルヘルスケアの積極的推進が重要であり、労働の場における組織的かつ計画的な対策の実施は、大きな役割を果たすものである。」と定義しています。
引用: https://flower.yodoyabashift.com/images/water_surface_a_L.jpg
引用: https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/PAK52_ashibayanohito20140315_TP_V.jpg
近年、職場環境が大きく変化し、メンタルヘルスに不調をきたす人が増えてきています。その主な原因は職場での人間関係の複雑化や長時間労働などが考えられます。平成24年に厚生労働省が行った調査でも「強い不安、悩み、ストレスがある労働者の推移」を見ても、昭和57年には50.6%だったのが平成24年には60.9%にまで増加しています。その理由で最も多いものが「職場の人間関係」でした。

メンタルヘルス不調とは

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厚生労働省では、「メンタルヘルス不調」を「精神及び行動の障害に分類される精神障害や自殺のみならず、ストレスや強い悩み、不安など、労働者の心身の健康、社会生活及び生活の質に影響を与える可能性のある精神的及び行動上の問題を幅広く含むものをいう。」と定義しています。
引用: https://image.freepik.com/free-photo/no-translate-detected_1098-2593.jpg
厚生労働省は、メンタルヘルスへの高まりを受けて2000年に「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」を発表し、次の4つのメンタルヘルスケアの推進の重要性を示しました。厚生労働省は、この4つのケアが継続的・計画的に行われることが重要であると定義をしています。

厚生労働省メンタルヘルスケアの推進★労働者自身による「セルフケア」

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「セルフケア」は、私たちが自分自身でストレスに気づくことがてきるケアです。そのためには、事業者は労働者に対して①ストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解②ストレスへの気づき③ストレスへの対処の3つのセルフケアが行えるように支援することが重要であると定義をしています。

厚生労働省メンタルヘルスケアの推進★管理監督者による「ラインによるケア」

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「ラインによるケア」とは、管理監督者によるメンタルヘルス不調のケアです。管理監督者が日頃から職場環境をしっかり把握し、必要があれば改善していく対応が必要であると定義しています。ラインによるケアを充実させるためには、日頃からの職場内のコミュニケーションが求められます。なお、厚生労働省では、「ライン」を「日常的に労働者と接する職場の管理監督者(上司その他労働者を指揮命令する者)」と定義しています。

厚生労働省メンタルヘルスケアの推進★事業場内の健康管理担当者による「事業場内産業保健スタッフ等によるケア(内部EAP)

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事業場内産業保健スタッフ等によるケアは、企業の産業医や人事労務管理などのスタッフが行うメンタルヘルスケアのことをいいます。心の健康づくり計画の実施にあたっては①具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案②個人の健康情報の取扱い③事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口④職場復帰に関する支援などを担うよう定義をしています。なお、厚生労働省では、「事業場内産業保健スタッフ」とは、「産業医等、衛生管理者等及び安全衛生推進者をいう」と定義されています。また、「産業医」とは、「産業医その他労働者の健康管理等を行うのに必要な知識を有する医師をいう」と定義しています

厚生労働省メンタルヘルスケアの推進★事業場外の専門家による「事業場外資源によるケア(外部EAP)

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「事業場外資源によるケア」は、企業以外の専門的な期間やメンタルヘルスケアの専門家の協力を得て支援を受けることです。具体的なケアとして①情報提供や助言を受けるなど、サービスの活用②ネットワークの形成③職場復帰における支援などを定義しています。なお、厚生労働省では、「事業場外資源」とは「事業場外でメンタルヘルスケアへの支援を行う機関及び専門家をいう。」と定義さています。
引用: https://image.freepik.com/free-photo/no-translate-detected_1150-385.jpg
厚生労働省は、その後も自殺者が3万人を超える状況が続いたことなどから、メンタルヘルス対策を次々と打ち出し、2015年に心理的な負担の程度を把握するための「ストレスチェック制度」を新設しました。このストレスチェックには、メンタルヘルス不調が予想される人材を早期に発見し、予防する目的があります。
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平成20年の厚生労働省の調査によると、メンタルヘルス不調で病院に通院や入院補している人は全国で232万人にも及びます。これは、日本人の40人に1人にも及ぶ割合です。一生のうちで5人に1人がメンタルヘルス不調になるともいわれていることから、特別な人がかかるものではなく、だれでもかかる病気であるといえるでしょう。
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メンタルヘルス不調になったとしても、ほとんどの人は適切な治療により回復し、安定した社会生活を送っています。高い効果で副作用の少ない治療薬も開発されたこともメンタルヘルス不調の回復を後押ししています。ただし、焦りは禁物です。じっくりと治す気持ちが回復への早道です。
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メンタルヘルス不調が長く続いたり、日常生活を送る上で支障を感じるようであれば、早めの対処が必要です。初期サインとしては①気分が沈む②何もする気がしない③いつもイライラしている④いつも不安な気持ち⑤胸がドキドキして息苦しい⑥眠れない日が多い⑦食事が進まないなどです。
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何か不安なことや行き詰まったりしたときには、自分の力だけで解決をしようとせず、家族に相談をしてみてください。家族は最も見身近な理解者です。叱咤激励されることもあるかもしれませんが、自分一人では考えつかないような解決策を教えてくれるかもしれません。家族と話し合うことにより、その後のあなたを支えてくれるはずです。
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例えわずかな時間でも構わないので、1日に1回は気持ちの上で職場から離れるように意識をしましょう。映画鑑賞やファミレスで好きな本を読むのも良いでしょう。運動をして仕事のことを完全に忘れるまでタップリと汗をかくのも効果的です。短時間でも何かに没頭することで悩みや不安な気持ちを和らげ、職場で受けるストレスを溜めない習慣をつくることがてきます。
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職場で強いストレスを感じているのであれば、ストレスの原因となっているものと向き合うことも精神を病まない対処法の一つです。自分が周りからどのように思われているのかが気になるのであれば、同僚や上司と話し合ってみるのもよいでしょう。オーバーワークと感じているのであれば、職場の仲間や直接の上司に自分の思いを伝えてみてください。その際大切なことは、くれぐれも感情的にならないこと。事実と自分の考えを整理し、冷静に話し合うと解決できるかもしれません。
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ストレスの原因と向き合っても解決しないのであれば、思い切って遠ざかるのも精神的に病まない対処法です。そうは言っても現実的にはストレスの原因から遠ざかることなんてできないと考えてしまいますが、職場を変えるなどストレスから遠ざかる選択肢があると理解しているだけで気持ちが楽になり、自分で自分を守れるのだという強い自信にもなります。
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職場で精神を病まないためには、自分の表情を変えてみることです。憂鬱なときこそ、笑顔をつくって元気に振る舞ってみてください。笑顔で元気に振る舞うと脳にフィードバックされ、憂鬱な気分が解消されていきます。つくり笑顔でも、効果は絶大です。嫌なことがあっても「自分の仕事のためだ」と割り切り、笑顔で挨拶をするように心がけて見てください。少しだけの勇気を出すことで自己を開示でき、周囲との関係も良くなるはずです。
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職場の同僚と飲みに行き、愚痴をこぼし合うことでストレス解消はできますが、本音が出せずにかえってストレスを溜めてしまうこともあります。そんなときには社外の友人と会うのが一番です。学生時代の親友や同じ趣味を持つ仲間だと仕事上の利害関係がなく、自分のことをわかってくれます。きっと狭くなったあなたの視野を広げ、問題を客観的に捉えられるかもしれません。
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職場で精神を病んでしまう大きな原因の一つは、評価基準を周りに求めすぎてしまうことです。周りの評価を気にしすぎてしまうと自分を見失って不安感が増してしまいます。大切なことは、自分の個性をありのまま認めてあげることです。
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何か一つでも打ち込めるものがあると、多少のストレスがあっても職場で精神を病むことからあなたを守ってくれます。スポーツや習い事など何でも良いので、心の底から打ち込むことのできる趣味を見つけることでストレスに負けない心と体をつくることができます。
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スポーツ選手の中には日々の練習内容をポジティブな日記を書くことで練習の成果を高めている人がいます。日々の何気ない出来事を日記に書き続けることでメンタルが強くなるという報告もあります。例え数行の日記であっても、ポジティブな内容の日記を毎日書き続けことも、職場で精神を病まない対処法として有効です。
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仕事を多く抱え込んでしまうと何から手を付けたらよいのかがわからなくなり、中途半端なままストレスばかりが増えてしまうことがあります。そんなときには、仕事に優先順位をつけることでストレスが減ることがあります。その結果、作業効率がグンと上がり、成果も現れて自分の時間を有効に活用できます。
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私たちにとって、仕事だけではなく社会生活を送る上でメンタルヘルス(心の健康)は大切です。しかし、メンタルヘルスの不調は、本人が苦しんでいても周りの人には気づきにくいという特徴があります。職場で精神を病まないためには、私たちみんながメンタルヘルスについて正しく理解することが何よりも大切です。ストレスと上手に付き合い、日常生活でのさまざまな工夫を心がけていきましょう。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://last-escape.com/wp-content/uploads/2017/01/ktquuihh3_w-frank-mckenna.jpg