気づけば、こめかみに生えている白髪。目立つところでもあるので、どうにかして対策したいですよね。そのためには、こめかみに白髪が生える原因を知るべきですが、ストレスが主な原因ではないかとも言われています。実は、こめかみの白髪は、意外にも多くの人が気にしていて、ネット上にも書き込みが多々見受けられます。そこには、ストレスが原因だと言っている人もいるのが事実です。

SNSでも多くの人が感じているように、ストレスはこめかみの白髪の主な原因の一つです。ストレスがかかると、なぜ白髪になるのかと言うと、血管が収縮して、血流が悪くなるからです。酸素や必要な栄養素は、血流に乗って体の隅々に届けられます。しかし、血流が悪くなると、必要なところに栄養素や酸素が届かなくなってしまいます。毛細血管などの細い血管は、特に血流悪化の影響を受けやすいのです。

しかも、毛細血管から影響が届かなくなると、髪に色をつけているメラノサイトに悪影響を及ぼし、結果髪が白い状態で生えてしまいます。また、ストレスが溜まると、自律神経の乱れを招くことでも、血流悪化につながし、白髪の原因になってしまいます。

側頭部からこめかみには、目からつながった視神経がたくさん存在しています。そのため、目の疲れや視神経の異常は、こめかみや側頭部に現れることもあります。外から入った情報を、常に脳に伝えているため、視神経は非常に疲れやすいところでもあります。

普段でも、視神経は疲れやすい状態であるにもかかわらず、パソコンやスマホを長時間見続ける環境にあると、さらに疲れを助長させてしまいます。それが原因で、血行不良や筋肉疲労が続くと、こめかみの白髪の原因になり得ます。

こめかみと歯に関係性がないように思うかもしれませんが、実は深く関わっています。噛んだときに、こめかみが動くのが分かると思いますが、これは筋肉がつながっているからです。また、耳から出た三叉神経は、こめかみ・鼻・口へとつながっています。

そのため、歯の異常で生じた痛みが、三叉神経痛としてこめかみに感じることもあります。逆に、三叉神経がストレスなどによってダメージを受けると、歯が痛むこともあるのです。ストレスなどによって、自律神経が乱れれば、前述したように、血流低下や筋肉の硬直に繋がります。こめかみ部分の血流が悪くなれば、結果として白髪に繋がってしまいます。

こめかみに生えた白髪は目立つので、何とかして改善できるように対策をしていきたいですよね。こめかみの白髪の主な原因から考えると、ストレスや疲れを溜めないことが、白髪の改善の重要ポイントであることが分かります。具体的な対策法を見てみましょう。

睡眠は、体の疲れをとるうえでも非常に大切なものです。睡眠不足が続けば、疲れが取れないだけでなく、ストレスにもなります。また、睡眠中には、成長ホルモンが活発に分泌されるので、睡眠不足で成長ホルモンが不足すれば、細胞の新陳代謝の低下を招いてしまい、白髪の原因につながります。

普段から、睡眠不足を感じている人は、睡眠時間をしっかり取るなどの対策によって、白髪が改善する可能性があります。どうしても睡眠時間を確保できない場合は、数時間の睡眠でも熟睡できるようにして、睡眠の質を上げることでも効果が期待できます。

血流を良くすることが、白髪対策になるので、体を温めることがポイントになります。シャワーでは、体を清潔にすることができても、体を温めるという意味では不十分です。ぬるめのお湯で、しっかりと湯船に浸かって体を温めることが、白髪改善に役立ちます。

食事から摂取した栄養素によって、血液は作られます。その血中の栄養素から、髪は作られています。栄養不足になれば、髪にも当然悪影響をもたらします。第一として、栄養バランスのいい食事を摂ることが、白髪改善の対策になります。それに加え、メラニン色素を作る材料となる、大豆製品や魚介類に含まれるチロシンの摂取が効果的です。

対策法は役に立ちますが、改善するまでに時間がかかります。今すぐに、白髪をどうにかしたいときは、隠すために白髪を切るか染めることが考えられますね。抜くのは、毛根にダメージを与えるので避けましょう。染めるとなると、白髪が目立たない色としては、少し明るめのナチュラルブラウンや、ライトブラウンがおすすめです。また、アッシュ系やグリーン系のくすんだ色も白髪が目立ちにくいとされています。

美容院で染めるのもいいですが、薬液は髪を傷める原因にもなり、白髪を悪化させる可能性もゼロではありません。できるだけ、髪に優しい形で染めるのがおすすめです。そのためには、トリートメントタイプのヘアカラーを使用して、白髪対策をするのがいいでしょう。

生え際などに使用できる、マスカラタイプの染毛料があります。こめかみの白髪だけが気になるときは、全体を染める必要がないので、部分的に使えるもので染めるのがベストです。

白髪が生えるメカニズムなど、もっと掘り下げたい人は次の記事もチェックしてみましょう。

髪を耳に掛けると、こめかみの白髪が目立つので、サイドと前髪をトップから作るタイプの髪型にすると、いかにも白髪を隠しているという感じはなく、自然に白髪を隠すことができます。

パーマをかけると、ボリュームが出るので、こめかみの白髪が目立ちません。また、ロングよりはショートのほうが、より白髪が目立たないので、おすすめです。

髪型を変えずに、手っ取り早く白髪を隠すためには、ヘアバンドやスカーフを使って、アレンジする方法も対策としておすすめです。自然に白髪を隠せますし、おしゃれ度もアップしますよ。

こめかみの白髪の原因と対策法を解説しました。主にストレスが、白髪の原因になるということでしたね。白髪を改善するためには、何よりもストレスを溜めない生活を送ることが重要です。適度にストレスを発散しながら改善を心がけ、一時的には染めたり髪型で対策するのがおすすめです。