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ひな祭りの由来や意味を徹底解説!食べ物に関する深い意味とは?

2024.02.25

ひな祭りの由来を知っていますか?毎年、3月3日は女の子のための桃の節句、ひな祭りを行う日となっています。3月3日がひな祭りの日となった由来や、なにげなく用意したひな祭りの定番の食べ物にも意味があることを知って、ひな祭りを楽しく行いましょう。

  1. ひな祭りの由来
  2. ひな祭りの由来・中国から伝わった五節句
  3. ひな祭りの由来・五節句【上巳の日】
  4. ひな祭りの由来・日本では邪気を払う行事に
  5. ひな祭りの由来・食べ物【白酒・甘酒】
  6. ひな祭りの由来・食べ物【菱餅】
  7. ひな祭りの由来・食べ物【はまぐりのお吸い物】
  8. ひな祭りの由来・食べ物【ひなあられ】
  9. ひな祭りの由来・食べ物【ちらし寿司】
  10. ひな祭りの由来・飾る時期
  11. ひな祭りは子どもの未来を願う行事
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/511XOYzFjIL.jpg
3月3日はひな祭り、としてひな人形を飾ったり菱餅やひなあられなどの食べ物を用意してお祝いしますよね。桃の節句とも呼ばれ、男の子の節句と言われる端午の節句(たんごのせっく)に対して女の子の節句と言われていますが、本来の由来や意味はご存じでしょうか。
今回の記事では、ひな祭りの由来から本来の意味、ひな祭りに食べるように伝わっている食べ物の由来、ひな祭りを飾る時期について紹介いたします。なんとなくやっているひな祭りにどんな意味があるのか、見ていきましょう。
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ひな祭りの由来は、元々は中国は唐の時代に伝わった五節句(ごせっく)にあります。唐の時代(618年~907年)というと分かりにくいですが、日本でも有名な楊貴妃は唐代の人ですから、おおよそそのくらいの時期に伝わったということになります。
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五節句の由来は奇数は縁起が良いが偶数は縁起が悪い日というのが元になっています。奇数の月の奇数の日は奇数が重なって偶数になることで縁起が悪いため、邪気を避けるための魔除けや特定の食べ物を食べて邪気を払うという由来が元になっています。日本でも明治までは五節句として残っていたのですが、現在は廃止され年中行事としてのみ残っています。
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五節句は1月7日の「人日(じんじつ)の節句」、3月3日の「上巳(じょうし)の節句」、5月5日の「端午の節句」、7月7日の「七夕(しちせき)の節句」、9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」の5つです。このうちの3月3日の上巳の節句が桃の節句としてひな祭りの由来となっています。

平安文化との結びつき

ちょうど唐から五節句が伝わった頃、日本は平安時代です。当時の女の子たちは雛と呼ばれる小さな人形で遊んでおり、五節句の上巳の日とこの雛が結びついて、現在まで伝わるひな祭りに飾るひな人形の由来になったと言われています。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51yvhlyNTiL.jpg
現在ではひな祭りにはこのようにひな人形を飾りますが、元々の由来では人形を飾るということはありませんでした。当時の日本では人型のものには本人の魂が宿るとされ呪術などにも使われていましたが、この人型の人形を体に触れさせ、邪気を移してからそれを川に流すことで邪気を払う、という行事が行われていたのです。
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「流し雛」や「雛流し」とも呼ばれる、ひな人形を川に流してしまう風習が今も残っている地域がありますよね。実はひな祭りがひな人形を飾る行事として庶民にも広まったのは江戸時代以降と言われており、現在のような形で女の子のお祭りとして定着したのは近年のことになります。

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ひな祭りは元々の由来から邪気を払うための食べ物を食べるという行事で、それに伴い桃の節句にちなんで桃の花をお酒に漬けた「桃花酒」が飲まれていました。桃は中国が原産の果物で、不老不死をもたらす仙果とも呼ばれるほど珍重されており、それを使ったお酒は薬酒として日本に伝わりました。
庶民の間にひな祭りの時に白酒を飲むのが広まったのは、江戸時代と言われています。ただアルコール度数があって子どもには飲ませられないことから、現在はお酒を飲めない女の子のために、ひな祭りには甘酒を用意しているお宅が多いのではないでしょうか。
ひな祭りの食べ物として「菱餅(ひしもち)」は有名ですよね。こちらもまた、ひな祭りの由来で昔から食べられていたお餅となります。元の由来では母子草(春の七草である「ごぎょう」)を使ったお餅、またはよもぎを使った緑色のお餅が食べられていました。
現在のように赤、白、緑の三食の菱餅が広まったのはやはり江戸時代以降です。ごぎょうやよもぎを使った緑の餅に子孫繁栄の意味をもつ「菱の実」を使った白い餅が加わり、さらに明治時代に魔除けを意味する赤のお餅が加わることで三食のお餅が食べられるようになりました。菱形になった由来は古来宮中で食べられていた菱葩餅がルーツとなった説など、諸説があります。
ひな祭りの食べ物として「はまぐりのお吸い物」も一般的です。こちらの由来としては平安時代、女性や女の子たちが遊んでいた「貝合わせ」という遊びがあります。「貝合わせ」でははまぐりの貝を半分にしたもののもう半分を探したり、貝そのものの美しさを愛でたりしていました。
また、はまぐりは本来の対の貝でないとぴったりと一対にはならないことから、夫婦の仲の良い様子を意味しているととらえられました。女の子が無事に良縁を得られますように、という願いから食べられるようになったと言われています。
ひな祭り由来の食べ物として「ひなあられ」は今日有名ですが、実は食べられるようになったのは近年であるとされています。元々の由来ではひな祭りで飾った菱餅を砕いて食べていたといいますが、赤・白・緑の三食の菱餅に黄色を加えて4色で4つの季節を表すようになりました。
また、ひなあられにはデンプンが多く含まれており栄養が豊富であることから、女の子が「今年1年元気でいられますように」という願いが込められているとも言われています。関東のひなあられは甘く、関西のひなあられは甘しょっぱいなど地域によって味にも差があるようです。
ひな祭りの食べ物として「ちらし寿司」を用意するお宅も多いですが、実は「ちらし寿司」には特にひな祭りの由来らしいものはありません。食べられるようになったのも、近年であると言われています。
しかし、ちらし寿司にはエビやレンコンなどの縁起の良い食べ物が使われており、元々のひな祭りの由来が邪気を払うために旬の食べ物を食べる、というものであったことを考えると由来にそった食べ物であるとも言えるでしょう。
ひな人形をいつからいつまで飾るか、というのは諸説あり地域によっても違いがありますよね。一般的には、ひな祭りを飾り付ける時期は2月3日の節分が終わった後から2月の中旬までが良い、とされています。また地域によっては二十四節気のひとつ、雨水(うすい)に飾ると良いともされています。雨水は毎年2月18日か19日位~となりますので、ひな祭りの1週間前までには飾っておきたいものです。

ひな飾りは早くしまうべきか

ひな祭りが終わったのにいつまでも雛を飾っておくとその家の女の子の婚期が遅れる、行き遅れると聞いたことはないでしょうか。ただの迷信ではありますが、子どもの厄を引き受けたひな飾りは早くしまった方がよいという説もあります。旧暦まで飾っている地域もありますので、特にいつしまうべき、といった決まりはありません。

晴れた日にしまう

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ひな飾りはひな祭りの時期にしか出さないので、ほとんど1年中閉まっておくことになります。人形は湿気に弱いですので、晴れた日にしまうようにしましょう。
ひな祭りの由来について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。ひな祭りの歴史は古く、形は多少違っても古来から現在まで伝わっている子どものための、子どもの未来や幸せを願うための行事であるという意味があります。ひな祭りの定番となっている料理1つ1つにも意味があります。ひな祭りにはぜひお子さんと一緒にひな飾りを飾ったり、料理を食べたりして楽しんでみてくださいね。

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