// FourM
Acavs8irrpiloydfs43t

健康(E)

CATEGORY | 健康(E)

生活習慣病の種類一覧!厚生労働省発表の症状や定義を徹底解説!

2024.02.25

日頃の生活習慣が原因となって引き起こされる疾病の総称「生活習慣病」。一体、生活習慣病と呼ばれる疾病にはどのような種類の病気があるのでしょうか?この記事では厚生労働省の情報サイトを一覧し、生活習慣病に関する疾病の種類や定義、合併症や予防法についてご紹介します。

  1. 生活習慣病の定義とは
  2. 生活習慣病の種類一覧①動脈硬化症
  3. 生活習慣病の種類一覧②糖尿病
  4. 生活習慣病の種類一覧③高血圧症
  5. 生活習慣病の種類一覧④脂質異常症(高脂血症)
  6. メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは
  7. 生活習慣病の重症化・合併症の種類とは
  8. 生活習慣病の重症化・合併症の種類①虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)
  9. 生活習慣病の重症化・合併症の種類②脳卒中(脳出血・脳梗塞など)
  10. 生活習慣病の重症化・合併症の種類③糖尿病の合併症(失明・人工透析など)
  11. まとめ:生活習慣病は予防できる
Vqszxiffziyzoq2ip8tl
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1492560?title=%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E5%81%A5%E8%A8%BA%E3%80%80%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%A8%BA%E6%96%AD
かつて、糖尿病や脳卒中、がんなどの病気は加齢と共に発症・進行していく病として考えられていたため「成人病」と呼ばれていました。
しかし、これらの病気が発症するまでには欧米化した肉中心の食習慣や日頃の運動不足、喫煙・飲酒習慣といった個人の生活習慣が深く関わっているということがわかり、これによって、当時の厚生労働省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。
Wmhjfjsyfb8bl4xjalem
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/496314?title=%E4%BA%BA%E3%81%94%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
生活習慣病は中高年だけが気をつけなければならない病ではなく、偏った生活習慣を送っていると誰でも発症してしまう可能性が高い病気ばかりです。厚生労働省では、生活習慣病を以下のように定義しています。
生活習慣病は、今や健康長寿の最大の阻害要因となるだけでなく、国民医療費にも大きな影響を与えています。その多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものです

日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。

生活習慣病とは、生活習慣が原因で起こる疾患の総称であり、重篤な疾患の要因になるとしています。

Jwve1hv6amdsd0rvpimg
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/978580?title=%E4%BD%93%E3%82%92%E8%9D%95%E3%82%80%E7%97%852
動脈硬化症とは、「心臓から全身へと血液を送る」役割を担う動脈が硬くなってしまうことが原因で引き起こされてしまう症状をいいます。
動脈がかたくなると血管の内側がもろくなって粥腫(じゅくしゅ)ができ、血管の中がせまくなったり、詰まったり、粥腫がはがれて血液中をただよい細い血管を詰まらせたりします。

Knzz8afrjqvij31nyofm
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/367007?title=%E6%95%91%E6%80%A5%E8%BB%8A
血管が狭くなったり詰まったりすることで、必要な栄養や酸素が全身にうまく行き渡らなくなってしまいます。組織や臓器が正しく機能しなくなったり、血管が破れやすくなったり、心臓への過度な負担が生じてしまうのです。
自覚症状がないため、「沈黙の殺人者(サイレントキラー)」呼ばれることもある動脈硬化が進行すると、以下の一覧表のような疾病を引き起こします。
引用: http://www.domyaku.net/img/sec/02ph_01.gif
厚生労働省によると、「糖尿病はインスリンの作用不足により高血糖が慢性的に続く病気」であると定義しています。
Bilg9h8hswf8dpdu92kc
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1460853?title=%E8%A1%80%E6%B6%B2%E6%A4%9C%E6%9F%BB%20%E8%A9%A6%E9%A8%93%E7%AE%A1%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E4%BA%BA
日本における糖尿病患者数は、生活環境と社会環境の変化に伴い、増加傾向にあります。特に、生活習慣が要因となる2型糖尿病患者が大多数を占めています。
糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがある。さらに、糖尿病は脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進することも知られている。

糖尿病は自覚症状のないまま重篤な合併症が起こります。血管の動脈硬化が進み、心臓病や脳卒中といったリスクも高まります。

Sdimopgj3kfzqucbtzxc
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/620422?title=%E8%A1%80%E5%9C%A7%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E3%80%80%E9%AB%98%E8%A1%80%E5%9C%A7%E3%81%A8%E6%B2%BB%E7%99%82
高血圧症とは、血管の中を流れる血液の圧力が強くなり続けている状態です。進行すると血管壁の弾力性やしなやかさが失われ、また血管壁に傷が生じて、その傷にLDLコレステロールなどが沈着すると動脈硬化が促進されます。

日本人の高血圧の最大の原因は塩分の摂り過ぎです。肥満や飲酒、運動不足などの生活習慣が原因となっていると考えられています。
高血圧が進んで動脈硬化になると、狭心症や心筋梗塞・心不全などに進んでいく怖れもあります。また脳では、脳梗塞・脳出血などの脳血管障害を引き起こします。日本人では高血圧から脳梗塞や脳出血にかかる人が、欧米人に比べて格段に多くなっています。

Pjs4qgkufdubnbol2kos
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1099926?title=%E9%87%8E%E8%8F%9C
高血圧症は自覚症状がほとんどないため、健康診断で発覚したという方が多いのです。日頃の塩分摂取量を減らし、野菜の摂取量を増やすことをオススメします。野菜には塩分排出作用をもつカリウムが含まれています。
Thq8dr2sc6ifor9v57bw
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/909913?title=%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8C%BB%E5%B8%AB
脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂質が、一定の基準よりも多い状態のことをいいます。以前は、高脂血症ともいわれていました。 血液中に余分な脂質が多くなると、動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。

糖尿病を患っている人は血中脂肪が増えてしまいやすいため、脂質異常症になりやすく、動脈硬化のリスクが高まります。

脂質異常症の原因の多くは、肉や乳製品などの動物性脂肪の多い食品やコレステロールの多い食品、甘いものなどの高カロリー食品の摂り過ぎによるものです。
T3qcxmc4r5k6it2vi1n6
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/568554?title=%E9%A3%9F%E3%81%B9%E9%81%8E%E3%81%8E%E2%80%A6%E3%80%82
脂質異常症には自覚症状がほとんどないため、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中などの症状としてあらわれることが少なくありません。日頃の食生活や運動習慣を見直しつつ、健康診断をキチンと受けましょう。
肥満は皮下組織に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」とお腹に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」に分けられます。内蔵型肥満の場合、動脈硬化を進行させてしまうということが分かっています。厚生労働省によるメタボリックシンドロームは次のように定義しています。
Syzsjqudiwln0gbngiwi
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/330855?title=%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E8%B4%85%E8%82%89%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E5%A5%B3%E6%80%A71
内蔵肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい病態です。

メタボリックシンドロームは、高血圧・高血糖・脂質代謝異常症(高脂血症)のそれぞれが治療する必要のないほど軽いものでも、これらの疾病が重なれば動脈硬化による心疾患や脳卒中などの危険が高まります。
生活習慣病に挙げられる疾病は自覚症状のないものがほとんどです。しかし、これまでの生活習慣の中で確実に進行しています。自覚症状がないからと病気を放っておくと、重症化・合併症を起こす可能性があります。
Cnqg3vfovdl6ovlla98m
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/367935?title=%E7%96%91%E5%95%8F%E7%82%B9
生活習慣病の重症化・合併症にはどのような種類の病気と症状がみられるのでしょうか?
虚血性心疾患の代表的なものは狭心症と心筋梗塞です。これらの疾病は、特に高血圧やLDLコレステロールの高値、喫煙が主な原因となります。厚生労働省におけるこれらの疾病の定義は以下のようになっています。
Vxoava3fgag8kvxerqsj
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/388392?title=%E8%83%B8%E3%81%8C%E7%97%9B%E3%81%84%E7%94%B7%E6%80%A7
狭心症は動脈硬化などによって心臓の血管(冠動脈)が狭くなり、血液の流れが悪くなった状態です。動悸や息切れのほか、胸を圧迫されるような痛みの発作が繰り返し起こりますが、激痛というほどの痛みではなく数分以内におさまります。

E4edf1gvzfvpucywhmim
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1049215?title=%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%A8%E5%BF%83%E9%9B%BB%E5%9B%B3
一方で心筋梗塞は、動脈硬化により心臓の血管に血栓(血液の固まり)ができて血管が詰まり、血液が流れなくなって心筋の細胞が壊われてしまう病気です。動悸・息切れのほか、胸に激痛の発作が起こり、呼吸困難・激しい脈の乱れ・吐き気・冷や汗や顔面蒼白といった症状を伴います。痛みは20分から数時間にわたることもあります。

狭心症が悪化すると心筋梗塞へと進行していきますが、狭心症の症状がなくても、突然の心筋梗塞で命を落としてしまうという方もいます。

脳卒中(脳血管障害)とは、脳の動脈硬化が進行して脳の血管が詰まったり破れてしまったりする病気の総称です。
Udfjgbbkq5wakc3fgsj3
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1271851?title=%E9%A0%AD%E3%82%92%E6%8A%B1%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7
脳血管障害(脳卒中)には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血・くも膜下出血があります。いずれも高血圧が最大の原因です。

脳梗塞を引き起こす原因には高血圧や不整脈、糖尿病、肥満、喫煙などが挙げられます。厚生労働省における脳梗塞や脳出血、くも膜下出血は以下のように定義されています。

K50op8ralviugdkg15ma
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/393252?title=%E6%95%91%E6%80%A5%E8%BB%8A
高血圧が長く続くと動脈硬化が進行し、やがて脳の血管が詰まって脳梗塞になります。高血圧の程度が強い場合、脳の血管が破れて脳出血になったり、また脳の血管の一部分に動脈瘤ができて破裂すると、くも膜下出血になります。

脳梗塞になると、血管が詰まった部分の先の脳細胞には血液が送られなくなります。脳出血では、脳の中に出血して血の固まりができます。いずれの場合でも脳細胞が壊れ、意識がなくなったり、半身まひや言語障害・認知症などの症状が現れます。

脳卒中は一度なってしまうと後遺症が残る可能性の高い病気です。日頃の予防はもちろんのこと、頭痛・めまい・舌のもつれ・手足のしびれといった症状がみられたら、すぐに救急車を呼んで検査を受ける必要があります。

糖尿病は内臓脂肪が増えることによって代謝に異常が生じ、ホルモンの一種であるインスリンの作用不足により高血糖が慢性的に続く病気です。
血糖値が高い状態が続くと、さまざまな合併症を発症してしまいます。
Syi8j9i3j0at2cengewj
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1446186?title=%E6%B3%A8%E5%B0%84%E5%99%A8%E3%81%A8%E8%96%AC
手足のしびれや感覚が鈍くなるなどの症状がみられる「糖尿病性神経障害」、腎臓の働きが悪くなる「糖尿病性腎症」、目の中の血管が傷ついて視力が落ちる「糖尿病性網膜症」があり、これらを糖尿病の「3大合併症」といいます。

糖尿病の合併症によって、成人の失明の原因第1位、人工透析を受けなければならなくなる原因第1位となっています。

M6rmsnswm1bmu158snpc
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1246048?title=%E8%A8%BA%E6%96%AD%E6%9B%B8%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F%E5%8C%BB%E5%B8%AB
糖尿病を患っていると、心筋梗塞や脳卒中、皮膚炎、歯周病なども起こりやすくなるといわれています。また、がんや認知症との関連もわかってきています。
生活習慣病に関わる疾病を一覧すると、不健康な生活習慣の継続により、少しづつ進行していくことがわかります。自覚症状がないからといって放っておけば、やがて生活機能の低下を招き、要介護状態へと進行していくのです。
Mopk79lbaomy0yuq9b1h
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1054326?title=%E7%97%85%E5%AE%A4
しかし、冒頭でお伝えした厚生労働省による生活習慣病の定義には続きがあります。
生活習慣病は、今や健康長寿の最大の阻害要因となるだけでなく、国民医療費にも大きな影響を与えています。その多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものですが、これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるものです。

Bckhty9sk1ng99bjiq2j
引用: https://www.photo-ac.com/main/detail/1208487?title=%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A72
健康的な食習慣、適度な運動、喫煙・飲酒習慣の改善などを実践することで生活習慣病を予防し、毎年の健康診断を受診することで自分の体の状態を把握することをオススメします。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.photo-ac.com/main/detail/511489?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF