「コーヒーが酸化する」とは?
私たちは普段から「コーヒーが酸化した」という言葉を使っていますが、そもそも「コーヒーが酸化する」とは具体的に何を指すのでしょうか。時間が経てば自然と味が変わるので安易にそういった表現を使いがちですが実のところどうなっているのか調べてみました。
コーヒー酸化の仕組み
「酸化」とは科学的な言葉を使って表現すると物質と酸素が結びつくことを指します。物質は酸素に触れると性質が変わりますが、コーヒーの場合、コーヒーという物質が酸素に触れてその性質が変わることですっぱくなり、最終的にそのコーヒーは腐って飲めなくなってしまうということになります。
コーヒーの酸味は酸化の影響ではない?!
コーヒーの酸味は全て、時間がたって酸化したコーヒーの味と勘違いしている人はかなり多いはず。
しかし本来、コーヒーには様々な種類が存在しており、豊かな酸味が特徴的な品種も存在しています。つまり酸味があるからと言って必ずしも時間が経過して参加したコーヒーであるという訳ではないのです。
なぜコーヒーが酸化するのか?
ではなぜコーヒーの酸化が起こるのでしょうか。そのメカニズムを知っておくとおのずとその対処法も見えてきます。
酸素や水に触れて酸化
コーヒーの酸化の原因として最も多いのが空気に触れることによって起こる酸素による酸化です。空気の20%が酸素と言われてるので、なるべく空気に触れさせないように保存すると良いでしょう。また、水分が加わると酸化のスピードも上がってしまうので水分に触れさせないように気を付けることも大切です。
冷蔵庫保存で酸化
保存方法として適切と思われている冷蔵庫ですが意外と酸化の原因の一つなのです。コーヒー豆は実は冷蔵庫保存すると酸化してしまいます。冷蔵庫の中で問題なのが湿気です。湿気のない涼しい場所があれば冷蔵庫保存の代わりに使いましょう。
焙煎後の時間経過で酸化
酸化の主な原因の一つは「時間」。コーヒーの消費期限は半年ほどで記載されていることがほとんどですが、酸化せず美味しく飲める期限というわけではありません。本当に美味しく飲みたい場合は焙煎後1週間で飲み切ってしまうのが良いでしょう。
酸化したコーヒーを飲んだらどうなる?
コーヒーが酸化すると味として美味しくないというのはわかりましたが、身体への影響はどういったものが考えられるのでしょうか。
内臓への負担
すきっ腹にコーヒーを飲んでお腹が痛くなるという人は多いでしょう。多くはカフェインのせいにしがちですがその原因は酸化かもしれません。酸化したコーヒーは胃に非常に大きな負担をかけるのです。
胸やけや吐き気の原因にも
こちらもカフェインと酸化の両側面からの原因が考えられます。コーヒーの参加は時に胸やけや吐き気を引き起こすことがあるので要注意です。
コーヒーを酸化させない方法①コーヒー豆編
まず、豆の状態で保存することが基本です。豆をひいてしまうと酸化が一気に早まります。それから酸素に出来るだけ触れないように保存します。真空パックにするのが難しい場合は密封できる容器などを用いましょう。豆を保存する際出来るだけ温度を低く保つべきですが、前述の通り冷蔵庫の湿気は大敵。密封容器に豆を入れた後さらに袋に入れるなどして湿気対策の上冷蔵庫保存してみましょう。
コーヒーを酸化させない方法②淹れたコーヒー編
豆をひいた状態より更に酸化が進むのが淹れたコーヒーです。しかし飲み残しのコーヒーなど、どうしても淹れた後のコーヒーを保存しなければならない状況もあるでしょう。飲み残ったコーヒーはすぐに冷凍庫にいれ、ホットコーヒーを飲みたくなったら電子レンジなどで温めて飲みましょう。それでも酸化は免れませんが、温度を保ったまま保存しておくよりは酸化を抑えることが出来ます。