送風乾燥機能が付いている洗濯機があるのをご存知ですか?
洗濯機に乾燥機能が付いているものがあることはご存知の方が多いと思います。しかし、その乾燥機能にもさまざまな種類があることは知っていましたか?
ヒートポンプ乾燥、ヒーター乾燥、そして送風乾燥です。ここではみなさんに送風乾燥に注目してもらいたいのですが、送風乾燥機能ってどんな機能なのか説明することはできますか?
そもそも洗濯機の送風乾燥機能とは?
送風乾燥機能というものについて、詳しく説明できる方は少ないかと思います。そこで、まずは洗濯機の送風乾燥機能とは?についてお教えします!
★送風乾燥 高速槽回転で空気の流れをつくり水分を飛ばします。 さらに、ラッピング(布ほぐし)によってムラを抑えて化繊の衣類を乾燥します。 ※ヒーターを使用した乾燥ではありません。
【洗濯機の送風乾燥機能について知ろう!】その①:所要時間
さて、ヒーターを使用した乾燥ではないという送風乾燥ですが、それではその乾燥にかかる時間はどれくらいなのでしょうか?
風乾燥(送風乾燥) 干す時間が短縮できる。 槽を高速回転させ、上ふたの吸込口から風を取り込むことで衣類の水分をしっかり飛ばします。化繊の衣類2.0kgなら約3時間で乾燥OK。綿や厚手の衣類も風乾燥(送風乾燥)を活用すれば、乾くまでの時間を大幅に短縮できます。
【洗濯機の送風乾燥機能について知ろう!】その②:効果
上記の引用を読むと、送風乾燥機能を使えば3時間程で衣類が乾くのかな?と思いこんでしまう方もいるかもしれません。しかしその効果には思わぬ落とし穴があります。
ここで注意してほしいのが、「化繊の衣類2.0kgなら約3時間で乾燥OK」という点です。化繊とは化学繊維のことを指しています。ナイロンやポリエステルといった衣類が化繊の衣類に当たります。
つまり、どんな服でも3時間で乾くわけではなく、化繊の衣類限定で3時間程で乾くというわけです。そもそも化繊の衣類は乾きやすい繊維ですので、他の繊維の衣類も同様に考えないようにしましょう。化繊以外の繊維の衣服は送風乾燥機能を使用した後に通常より干す時間が短縮する程度だそうです。
したがって、送風乾燥機能はどんな衣類でも乾くとても効果的な乾燥機能というわけではなさそうです。あくまでも、梅雨時期やジメジメした日など洗濯物が乾きにくい日に使うと普段より干す時間が短縮できて効果が実感できるようです。
多くの全自動洗濯機には簡易乾燥(送風乾燥)を搭載していますが、実際に洗濯物をしっかり乾燥することはできません。基本的には釣り干しで乾かしたい方、縦型洗濯乾燥機と同様に洗浄力を重視したい方におすすめ。6kg以下の小型洗濯機にはこのタイプがほとんどです。
ヨドバシカメラの「洗濯機の種類と特徴」でもこのように送風乾燥機能の効果について説明しています。
【洗濯機の送風乾燥機能について知ろう!】その③:電気代
送風乾燥機能についてその所要時間や効果について知ることができました。それでは、送風乾燥機能を使うと電気代はどれくらいかかるのでしょうか?
これはもちろん使用する洗濯機にもよるのですが、例としてパナソニックの全自動洗濯機 NA-FA120V1を考えてみましょう。この全自動洗濯機には送風乾燥(2kg)の機能が付いており、これを3時間使用したとします。
この製品の消費電力は495Wで、kWに直すと495÷1,000=0.495kWとなり、3時間使用したとすると0.495kW×3=1,485kWhとなります。ここにこれに全国平均の電気代単価である27円をかけると、1,485×27=40.095円となります。
こちらの計算で使用した値は最大電力であり、洗濯機の運転にかかる消費電力は一定ではありませんので、あくまでも参考程度にこれくらいの電気代がかかる、と思っていてくださいね。
【まとめ】効果的に洗濯機の送風乾燥機能を使おう!
洗濯機の送風乾燥機能、そして送風乾燥を行う際の所有時間・効果・電気代をお伝えしました。いかがでしたでしょうか?
みなさんが思っていた乾燥機能とは少し違っていたかもしれません。熱を使って行う乾燥機能とはその乾き具合は劣りますが、天気の悪い日、洗濯物が多くて早く乾いてほしい日など役立つ機能ですので、必要に応じて効果的に使ってみてくださいね。