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ジャケットとスーツの違いとは?代用するときの注意点を分かりやすく解説!

2024.02.25

ジャケットとスーツって似ているけど違いは何でしょうか。ほとんど形状は同じように見えるけれど、アパレル業界では明らかに別のものとして扱われています。スーツの上着をジャケットとして代用するうえでの注意点も、両者の違いを知ることで明らかになります。

  1. ジャケットとスーツの違いを見分ける方法
  2. ジャケットとスーツの言葉の起源
  3. 簡単にスーツとジャケットの違いを見分けるポイント3つ
  4. メンズのスーツとジャケットの違い① 素材
  5. メンズのスーツとジャケットの違い② 上下揃え
  6. メンズのスーツとジャケットの違い③ 肩の形状
  7. レディースのスーツとジャケットの違い① 素材
  8. レディースのスーツとジャケットの違い② 上下揃え
  9. レディースのスーツとジャケットの違い③ カラー(襟)
  10. スーツをジャケットに代用するときの注意点
  11. スーツとジャケットの違いのまとめ
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ファッションに関する用語には使い分けるのが難しい言葉が数多くあります。ジャケットとスーツも似たような形をしているので、どのような違いがあるのかを説明しようと思うと戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。実はスーツとジャケットはシルエットが全く同じものですので、正しい知識がないと見分けることが出来ないアイテムなのです。
スーツとジャケットという言葉の起源を辿ってみると、一般の方が混乱しても仕方がないようなアパレル業界内での事情があります。
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まず最初にスーツという形状の衣服が開発された時には、上着のことをテーラードジャケットと呼んでいました。つまりジャケットというのは元々、スーツの上着のことだったのです。スーツとジャケットという言葉の混乱は、ここから始まっています。どちらもジャケットだったんですから仕方がありません。
スーツ姿が世間一般にだんだんと定着してくると、次第にカジュアルなデザインの上着が作られるようになってきました。デザインがカジュアルになるだけではなく、スーツ作りの要件のいくつかが緩和されるようになりました。形状は同じであるものの一部が簡略化され、作りもカジュアルに変化したものが現在のジャケットです。
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ただし英語圏では現在でも両方をジャケットと呼んでいます。日本ではカジュアルなものに対してジャケットという呼称を残し、元々はジャケットと呼ばれていたものに対してはスーツという名称を付けることになりました。随分とややこしいですね。ですから、スーツとジャケットの違いを英語で調べても正解を見つけることが出来ませんが、日本では2つの言葉を使い分けることによって、商品を分類しています。
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スーツとジャケットの言葉の起源を知って、つまりはどちらも同じものなんだと納得しているだけではいけません。やはり日本ではスーツとジャケットの違いが明確になっており、TPOに合わせるのであれば使い分ける必要があります。両者を使い分けるポイントは「素材」「上下揃え」「肩の形状」の3つです。
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メンズのスーツに使用されている素材は、ウーステッドと呼ばれるものが多いです。薄手でツヤのある素材は、身体を包み込んで清潔感や信頼などの印象を相手に与えます。日本のビジネスマンが着用するスーツは、ほぼ全てが薄手でツヤがあるという条件に合致するものです。
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ジャケットの場合には、一部の例外を除けばツヤのあるものはありません。カジュアルな装いに仕上げるためにはツヤが邪魔になってしまいます。また素材には比較的厚手のものが多く、スーツと比べると雑な扱い対する耐久性も高いのが特徴です。
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スーツは必ず上下がセットで作られています。もちろんショップによっては上下をバラバラで購入できる場合もありますが、上下揃えで着ることを前提にしてメンズスーツは作られています。
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完全にカジュアルな用途のためにデザインされたものだけではなく、ビジネスシーンでの着用を意識したネクタイと合うようなものであっても、メンズのジャケットの場合には上着のみが独立しています。
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スーツからジャケットへと変化する中で、スーツ作りのルールが簡略化されたことが明らかなのが肩パットです。カジュアルな着こなしをするジャケットでは、いかめしく肩を強調する必要がありませんので、肩パットが限りなく小さくなりました。
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スーツの場合には、やはり肩パットが入っていることによって首元からのラインを美しく見せる効果があります。ただし、あまりに肩が大きく出っ張っているスーツは逆に美しくありませんので、試着時には2枚の鏡を活用して後姿を確認するようにしてください。
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レディースのスーツでも、ウーステッドは大活躍しています。大学生が就職活動時に着用するリクルートスーツでは、ほとんどの学生が薄手でツヤのある素材のウーステッドです。ただし、メンズと比べるとレディーススーツでは薄手でツヤがあっても、カラーバリュエーションが豊富です。
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レディースでは、ベージュや白のスーツがビジネスの現場でも多く見られます。どれだけカラーバリュエーションが豊富でも、やはり薄手でツヤがある素材というのがスーツの基本になります。
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レディースの場合でもスーツは上下揃えでデザインがされています。パンツスタイルのスーツはもちろん、スカートであっても上下を合わせて着こなせるようになっています。
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メンズでは肩パットが簡略されている程度に留まりますが、レディースの場合にはノーカラー(襟なし)などの大胆な簡略化が見られます。ただし、一部のレディーススーツでは襟がない場合もあり、やや混乱が生じている部分ではあります。
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メンズでは明らかな肩パットの違いがありましたが、レディースの場合にはスーツでも大きな肩パットが入っているものは珍しいので、両者を見分けるためのポイントにはなりにくいです。
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ジャケットはジーンズとの相性も良く、お洒落なカジュアルコーデでは定番の組み合わせです。しかし、形状が同じであってもスーツの上着をそのまま代用してしまうと、上下がチグハグになってしまい強い違和感を感じる服装になります。
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スーツをジャケットとして代用する場合には、黒やグレーなどのビジネスマンが着用しているような色のものを避け、ネイビーや白などのスーツの上着を選ぶようにしてください。また、スーツの上着とジーンズとの相性が悪いので代用することを避けることが好ましいですが、どうしても合わせたいときには十分に色味などを確認しましょう。
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ジレと呼ばれるスーツ着用時のインナーに使用するチョッキを間に挟むことによって、カジュアルな装いにスーツの上着を代用しても全体のコーデに馴染むようになります。わざわざジレを購入するのではなく、カーディガンをジレ風に代用するという方法もあります。
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起源を同じくするスーツとジャケットの違いを、ご理解いただけたでしょうか。何となく受ける印象が違うと感じていた方にとっては、各ポイントをチェックすることで違いを明確に感じていただけたのではないかと思います。
スーツにはビジネスマンが着ているフォーマルなものという印象が強いために、スーツの上着をそのままジャケットとして代用することはとても難しいですが、いくつかの工夫をすることによって代用が可能です。ただし、これから新調されるのであれば基本的にはデザイナーの意図に沿って、それぞれのアイテムを使い分ける方が好ましいことは言うまでもありません。
さらにひとつアドバイスを付け加えるなら、ファッションのコーデには「外す」という戦略があり、意外性のあるものを組み合わせることで各アイテムを引き立たせる効果を狙います。スーツのような強い印象を与えるものだからこそ、ワンポイントで「外す」ことの効果が得られやすいので、お洒落なコーデに挑戦していただければと思います。